給湯器の異音・エラー表示|危険なサインと対処

給湯器の異音やエラーは、すぐ使用をやめるべきサインと、点検の予約で足りるサインに分けて対応します。ガスの臭い、黒い煙、すす、焦げ臭さ、点火時の「ボン」という大きな音は前者です。冬の白い湯気や凍結予防運転の音のように、故障ではないものもあります。

この記事の内容は、リンナイ・ノーリツなどメーカーの公式FAQと安全情報をもとにしています。エラー番号の意味はメーカーと機種で違うため、最終的には本体の型番と取扱説明書で確認してください。お湯が出ない場合の切り分けは給湯器のお湯が出ないときも参考になります。

目次
  1. エラーの見方
  2. 異音の種類
  3. 危険サイン
  4. 応急対処
  5. 修理交換
  6. 連絡時の情報
  7. よくある質問

エラーの見方

リモコンに数字が表示されたら、まず番号と機種を控えます。同じ番号でもメーカーや機種によって意味や対処が異なることがあるため、取扱説明書の故障表示の一覧か、メーカーのサポートページで本体の型番と照らし合わせて確認するのが基本です。

表示の例(リンナイ)メーカーの説明まず確認すること
110ガスが供給されていない、または点火不良ガス栓が開いているか、コンロなど他のガス機器が使えるか
61・610燃焼ファンの異常ガス臭・煙・すす・異常な着火音がない場合に限り、取扱説明書の案内に沿って運転スイッチを入れ直して再発するか(再発したら使用を止めて修理を依頼)
888故障ではなく、使用開始から約10年の点検時期のお知らせ点検を受けるか、交換を検討するか

リンナイは、エラー110の説明で、他のガス機器も使えない場合はガス供給の停止を疑い、ガスメーターの復帰やガス会社への連絡を案内しています。他の機器が使えるのに給湯器だけ点火しない場合は、点火装置や電磁弁など部品の故障が考えられ、修理が必要です(リンナイ FAQ エラー110)。

「888」は寿命の目安として受け止める

リンナイの888表示は、家庭用でおおむね10年使ったことを知らせる表示です。そのまま使い続けることはできますが、メーカーは経年劣化による事故を防ぐために有料点検を勧めています(リンナイ FAQ エラー888)。修理と交換のどちらにするかを考えるきっかけにしてください。寿命の考え方は給湯器の寿命で解説しています。

異音の種類

音は表現が人によって違うため、いつ・どこから・どのくらい続くかを合わせて見ます。

音・様子考えられること対応
点火時に「ボン」と大きな音たまったガスに遅れて火がつく異常着火のおそれ使用を中止し、点検を依頼
以前より運転音が大きくなったファンや部品の劣化など早めに点検を依頼
使用中の「ブーン」という回転音排気ファンの作動音以前と同じ音なら正常の範囲
真冬に使っていないのに作動音、浴槽からゴボゴボ凍結予防ヒーターやふろポンプの作動故障ではない

リンナイによると、外気温が3℃未満になると給湯器は凍結予防運転を始め、ヒーターやふろポンプの音がしても故障ではありません。浴槽の残り湯が少ないと、循環口から水が出たりゴボゴボ音がしたりすることもあります(リンナイ FAQ 寒い日の音)。

白い煙は季節で見分ける

寒い時期に排気口から出る白い煙は、排気に含まれる水蒸気が冷えて見えているもので、自然に消えれば問題ありません。排気温度が低いエコジョーズでは特に見えやすくなります。一方、ノーリツは、気温が高い時期の白煙、気温が上がっても消えない白煙、黒煙、異臭がある場合は不完全燃焼などの可能性があるとして点検を案内しています(ノーリツ FAQ 白い煙)。

危険サイン

次のどれかに当てはまる場合は、エラー表示の有無にかかわらず使用をやめてください。

  • ガスの臭いがする、目がしみるような臭いや焦げ臭さがある
  • 排気口のまわりがすすけている、黒い煙が出る
  • 点火のたびに「ボン」と大きな音がする、本体が変形している
  • 使用中に気分が悪くなる、頭痛がする
  • 燃焼が途中で止まる症状を繰り返す

リンナイは、排気口まわりのすすや使用中の気分不良は不完全燃焼が考えられるとして、至急の連絡を呼びかけています(リンナイ ガス給湯器の安全情報)。ノーリツも、ガス小型湯沸器について、安全装置が働いて燃焼が止まったあとに再点火して繰り返し使うと一酸化炭素中毒事故につながるおそれがあると注意しています(ノーリツ ガス小型湯沸器の注意)。給湯器でも、止まった原因が分からないまま点火を繰り返すのは避けてください。

応急対処

危険サインがある場合と、そうでない場合で動き方が変わります。

  1. ガスの臭いがする場合は、スイッチに触れずに換気と連絡

    火気は使わず、給湯器の運転スイッチ、換気扇、照明など電気のスイッチにも触れません(入切の火花が着火源になるため)。窓や戸を大きく開け、ガス栓とメーターのガス栓を閉めて、すぐにガス事業者へ連絡します(日本ガス協会「ガス臭いと感じたら」)。

  2. ガスの臭いがない危険サインなら、運転を止める

    黒い煙やすす、異常な着火音などがあり、ガスの臭いはしない場合は、運転スイッチを切ってガス栓を閉め、修理窓口や販売店へ点検を依頼します。

  3. 点火しないだけなら、ガスメーターを確認する

    コンロも使えない場合は、マイコンメーターがガスを止めている可能性があります。ガスの臭いがするときは復帰操作をせず、ガス事業者へ連絡します。臭いがなければ、屋外の給湯器も含めてすべてのガス機器を止め、メーターガス栓は開けたまま復帰ボタンを押し、ガスを使わずに約3分待ちます。赤ランプの点滅が消えれば使えます。消えない場合は機器やガス栓の止め忘れを確認し、それでも復帰しなければ操作を繰り返さずにガス事業者へ連絡してください(日本ガス協会「ガスが止まったら」)。ボタンの位置や表示はメーターの種類で違うため、メーターに付いている説明書や契約しているガス事業者の案内も確認してください。

  4. 危険サインがない場合に限り、運転を一度切って入れ直す

    ガスの臭い・煙・すす・異常な着火音・頭痛や吐き気などの体調不良がなく、取扱説明書がその操作を認めている場合だけ行います。危険サインがあって使用を止め連絡したときは、ここで手順を終え、再起動しません。一時的なエラーなら復帰することがありますが、何度も点火操作を繰り返すのは避けます。

  5. 冬の朝に水もお湯も出ないときは凍結を疑う

    リンナイはリモコンの電源を切り、気温が上がって自然に解けるのを待つよう案内しています。

同じエラーがすぐ再発する、取扱説明書の処置で直らない場合は、使用を中止して点検を依頼してください。

修理交換

修理で済むか交換が良いかは、使用年数と故障の内容で考えます。

  • 使用10年未満で、部品の交換で直る故障 → まず修理の見積もり
  • 10年前後で888表示や複数の不調が出ている → 修理と交換の両方の見積もりを比べる
  • 不完全燃焼の兆候や本体の変形がある → 安全面から交換を前提に検討
  • 部品の供給が終わっている → 修理できないことがある

修理費と交換費の比べ方は修理と交換どちらが得か、水漏れを伴う場合は給湯器の水漏れをご覧ください。凍結による破損は、メーカー保証の期間内でも有償修理になるとリンナイは案内しています。

連絡時の情報

修理窓口や交換業者に連絡するときは、次の情報があると原因の見当がつきやすく、部品や機種の手配も早くなります。

  • 本体の型番シールの写真(メーカー名・型番・製造年)
  • エラー番号と、表示されたときの状況(お湯はり中、シャワー中など)
  • 異音・臭い・煙の様子と、いつから続いているか
  • コンロなど他のガス機器が使えるか
  • 設置場所の写真(屋外壁掛け、マンションのPS内など)

リンナイの一部機種では、リモコンの操作で過去のエラー履歴を表示できます。操作方法は機種で違うため、取扱説明書で確認してください。

よくある質問

エラーが消えたら使い続けても大丈夫ですか?
一度だけで再発しないなら様子を見る場合もありますが、同じ番号が繰り返し出る、臭いや異音を伴う場合は使用をやめて点検を依頼してください。
冬に排気口から白い煙が出ています。故障ですか?
寒い時期に出て自然に消える白い煙は水蒸気で、故障ではありません。黒い煙、消えない白煙、異臭がある場合は点検が必要です。
エラー888が出ました。すぐ交換が必要ですか?
リンナイの888は故障ではなく点検時期のお知らせです。すぐ使えなくなるわけではありませんが、約10年使った目安なので、点検か交換の検討をおすすめします。

症状の写真や型番が分かれば、交換が必要かどうかの見通しをお伝えできます。無料お見積もり・お問い合わせからご相談ください。交換の対応内容は給湯器交換サービスにまとめています。