給湯器の設置タイプ|壁掛け・据置・PS・屋外の違い

給湯器の設置タイプは、本体の置き方(壁掛け・据置)と置く場所(屋外・屋内・マンションのPS)の組み合わせで決まります。交換ではいまと同じタイプ・同じ位置を踏襲できるかが費用を左右する最初の分かれ目で、タイプを変えると配管や排気の工事が加わります。

分類はメーカーの設置形態の案内(ノーリツ「ガス給湯機器 設置形態について」、ノーリツ「給湯器の値段はどう決まる?」)をもとに整理しています。費用の全体像は給湯器交換の費用相場をご覧ください。

タイプ主な設置場所交換時の特徴
壁掛け戸建ての外壁など機種が多く、同型交換なら標準工事に収まりやすい
据置地面や専用の台の上機種が限られ、架台や部材が別に要ることがある
PS設置マンションのパイプシャフト内扉の寸法・排気方式・管理規約で機種が絞られる
屋内設置室内(排気筒で屋外へ排気)給排気方式に合った屋内用の機種が必要
目次
  1. 壁掛け
  2. 据置
  3. PS
  4. 屋外
  5. 変更時の注意
  6. 確認チェック
  7. よくある質問

壁掛け

屋外の外壁に本体を固定するタイプで、戸建てで多く採用されています。ノーリツの解説でも、壁掛け型は標準工事で交換しやすく、工事費を抑えやすい傾向があるとされています。

交換時に見るのは、固定する壁の状態と、本体の下に集まる配管です。同じ壁掛けでも、メーカーや機種が変わると配管の接続位置や本体の寸法がずれることがあり、配管の手直しが必要になる場合があります。エコジョーズに替える場合は、ドレン(排水)を流す経路も確保します。

据置

地面や専用の台の上に置くタイプで、比較的古い住宅で見られることがあります。設置状況によっては追加の部材や工事が必要になるとメーカーも案内しています。

交換では、同じ据置タイプの後継機を選ぶか、壁掛けタイプへ変えるかを検討します。どちらが合うかは、周囲のスペース、壁の状態、配管の取り回しを見て判断します。

屋外設置型の機器を屋内に設置すると不完全燃焼や一酸化炭素中毒の原因になると、メーカーの設置工事説明書に記載されています(パロマ 設置工事説明書(PDF))。物置や囲いの中への移設は自己判断で行わないでください。

PS

PS(パイプシャフト)は、マンションの共用廊下側などにある配管スペースです。ノーリツの設置形態の一覧では、PSまわりの設置方式として次の名称が挙げられています。

  • PS標準設置
  • PS扉内設置
  • PSアルコーブ設置
  • PS前方・後方・上方への排気延長

違いは、本体をPSの扉の外に出すか内側に収めるか、排気をどの方向へ出すかです。型番の記号で方式を表しているメーカーもあり、いまの機種と同じ方式の後継機を選ぶのが基本になります。

同じPSでも方式が違えば使える機種が変わります。メーカーもPS設置型は設置条件に応じた機種選定が必要で、選べる機種が限られる場合があるとしています。マンションは管理規約で機種や工事の届け出が決まっていることもあるため、管理会社への確認を先に済ませてください。費用の目安はマンションの給湯器交換費用にまとめています。

屋外

屋外設置と屋内設置では、使える機種そのものが違います。屋外用は本体から直接外へ排気する前提で作られており、パロマの設置工事説明書では、屋外設置型の機器を「屋内(波板囲いを含む)に設置しない」と禁止事項として記載しています。

屋内に置く給湯器には、屋外の空気を取り入れて屋外へ排気するFF式と、室内の空気で燃焼して排気だけをファンで屋外へ出すFE式があります。いま屋内設置の場合は、同じ給排気方式の機種を選ぶのが基本です。ノーリツは屋内設置の機器について、設置場所の換気、給気口をふさがないこと、排気筒の外れや腐食がないかの確認を呼びかけています(ノーリツ 屋内設置形ガス給湯機器の注意)。

屋外の壁掛けでも、隣家との距離や窓の位置によっては排気の向きを変える部材が必要になることがあります。

変更時の注意

設置タイプや位置を変えると、次のような工事が加わり、見積もりが上がりやすくなります。

  • 据置から壁掛けへ:壁の補強、配管の立ち上げ直し
  • 設置位置の移動:ガス・給水・給湯・追いだき配管の延長、リモコン線の引き直し
  • 屋内から屋外へ:排気筒の撤去、壁の穴の処理、配管の新設
  • 排気方向の変更:排気延長や排気カバーの部材

ノーリツの解説でも、排気方式(前方・後方・上方など)の違いによって追加費用が発生する場合があるとされています。タイプの変更が本当に必要か、同じタイプで交換できないかを先に検討するのが費用を抑える近道です。考え方は交換費用を抑える方法でも紹介しています。

確認チェック

見積もりを依頼する前に、次の写真や情報をそろえておくと、設置タイプの判断が早くなります。

  • 本体の型番シール(型番の記号で設置タイプが分かることがある)
  • 本体の全景と、左右・上下の空きスペース
  • 本体の下の配管まわり
  • 排気口の向きと、近くの窓・隣家との距離
  • マンションならPSの扉を開けた状態と、管理規約の該当ページ

戸建ての費用は戸建ての給湯器交換費用、号数の選び方は号数の選び方もあわせてご覧ください。

よくある質問

自分の給湯器の設置タイプはどうやって分かりますか?
外壁に付いていれば壁掛け、地面や台の上なら据置、マンションの玄関横の扉の中ならPS設置です。PSの細かい方式や屋内の給排気方式は型番で判断するため、型番シールの写真を見せてください。
据置タイプから壁掛けタイプに替えられますか?
壁の強度や配管の取り回しが合えば可能です。配管の立ち上げ直しなどが加わるため、同じ据置タイプで交換する場合と見積もりを比べて判断します。
屋外用の給湯器を囲って雨よけしてもいいですか?
おすすめしません。メーカーの設置工事説明書では、屋外設置型の機器を波板囲いを含む屋内に設置しないよう禁止し、不完全燃焼や一酸化炭素中毒の原因になると記載しています。

設置場所の写真があれば、同じタイプで交換できるかをお伝えできます。無料お見積もり・お問い合わせからご相談ください。サービス内容は給湯器交換サービスをご覧ください。