給湯器交換の費用を抑える方法|補助金・見積もり・機種選定

給湯器交換の費用を抑える近道は、「一式○万円」の安さを探すことではなく、号数・機能・工事範囲をそろえて総額で比べることです。そのうえで、必要以上の号数や機能を外し、使える補助金を着工前に確認します。

この記事では、相見積もりの取り方、機種の見直し、補助金、追加工事の減らし方、逆に損をしやすい節約を順に整理します。相場そのものは給湯器交換の費用相場、ガス給湯器の号数×機能別の目安はガス給湯器交換の費用にまとめています。

目次
  1. 相見積もり
  2. 機種の最適化
  3. 補助金
  4. 追加工事を減らす
  5. やってはいけない節約
  6. チェックリスト
  7. よくある質問

相見積もり

見積もりは2〜3社から取ると比較しやすくなります。ただし条件がばらばらだと、安く見える見積もりが実は工事範囲の狭いものだった、ということが起きます。依頼するときに次の条件を同じにしてください。

そろえる項目ずれると起きること
号数(16・20・24号など)本体価格の差を工事費の差と取り違える
機能(給湯専用・オート・フルオート)同じ号数でも本体とリモコンで数万円変わる
従来型かエコジョーズかドレン排水工事の有無で総額が動く
リモコン・撤去処分・配管部材の扱い「本体込み」に何が含まれるかが会社ごとに違う

メーカーのカタログ価格は本体の希望小売価格で、実際の購入価格は販売店や施工業者で大きく異なるとメーカー自身も案内しています(ノーリツ)。比べるのは割引率ではなく、工事費・リモコン・処分費まで入った支払総額です。

機種の最適化

本体代は号数と機能で決まる部分が大きく、ここを見直すだけで数万円単位で変わることがあります。

号数は「同時に使う量」で決める

いまより号数を上げると本体代は上がります。一方、リンナイのFAQでは、使うお湯の量が同じなら16号でも24号でもガスの使用量は同じとされています。つまり号数を上げてもガス代が下がるわけではありません。シャワーと台所を同時に使う機会が少ないなら、いまの号数のままで足りることが多いです。目安は号数の選び方で確認できます。

機能は使い方で選ぶ

フルオートの自動たし湯や配管洗浄を使わない家庭なら、オートで本体代を抑えられます。違いはオートとフルオートの違いにまとめています。

エコジョーズは「回収できるか」で判断する

エコジョーズは排気の熱を回収する高効率型で、本体は従来型より高めです。お湯を多く使う家ほど差額を回収しやすく、使用量が少ない家やドレン排水の工事が大がかりになる家では、従来型の方が総額で合理的なこともあります。比較はエコジョーズと従来型の違いをご覧ください。

補助金

国の補助金は機器の種類で使える制度が違います。2026年10月時点の主な制度は次のとおりです。

機器主な国の制度補助額
エコキュート給湯省エネ2026基本7万円、性能加算で最大10万円/台
ハイブリッド給湯機給湯省エネ2026基本10万円、性能加算で最大12万円/台
エネファーム給湯省エネ202617万円/台
エコジョーズ・エコフィールみらいエコ住宅20263万円/戸(他の省エネ工事との組み合わせ要件あり)
従来型ガス給湯器—国の上記制度の対象外

給湯省エネ2026では、電気蓄熱暖房機の撤去で4万円/台、電気温水器の撤去で2万円/台の撤去加算もあります(エコキュートの撤去は対象外)。撤去加算には専用の予算枠があり、本体の補助より先に終わることがあります。

契約と申請の順番に注意

給湯省エネ2026は、着工前に登録事業者(給湯省エネ事業者)と工事請負契約を結び、工事完了後に事業者が交付申請する仕組みです。一般の方が直接申請することはできず、登録の無い事業者との契約は対象になりません。契約より前に工事に着手した場合も対象外です。受付は予算上限に達した時点で終わり、遅くとも2026年12月31日までです。

エコジョーズ単体の交換は給湯省エネ2026の対象ではありません。みらいエコ住宅2026では1戸あたり3万円の対象ですが、窓や断熱の工事との組み合わせなどの要件があるため、給湯器だけの交換で使えるとは限りません。根拠は給湯省エネ2026事業【公式】対象要件、みらいエコ住宅2026事業【公式】リフォームです。制度の詳細は給湯省エネ2026とは、給湯器交換の補助金で解説しています。

追加工事を減らす

見積もり後に金額が増える原因の多くは、現地で分かる配管・排気・設置の条件です。事前に情報を出しておくほど、最初の見積もりが実際の金額に近づきます。

  • いまと同じ設置タイプ・同じ位置で交換する(位置変更は配管延長が加わる)
  • 本体の型番シール、配管まわり、リモコンの写真を事前に送る
  • マンションは管理規約で機種や排気方式の指定がないか先に確認する
  • 見積書に「追加になり得る工事」と単価を書いてもらう

設置タイプごとの注意は給湯器の設置タイプで整理しています。

やってはいけない節約

目先の金額は下がっても、あとで費用やリスクが増える節約もあります。

  • 自分で本体を取り付ける:ガス・電気・水道の接続を伴い、ガス漏れや不完全燃焼の事故につながるおそれがあります。LPガス設備の工事など、資格が必要な作業も含まれます
  • 屋外用の機種を屋内や囲われた場所に置く:メーカーの設置工事説明書では、屋外設置型を屋内(波板囲いを含む)に設置すると不完全燃焼や一酸化炭素中毒の原因になるとしています(パロマ 設置工事説明書(PDF))
  • 号数を大きく下げる:冬場に湯温が安定しない、同時に使うとぬるくなるなどの不満が出やすくなります
  • 保証の内容を見ずに最安値で決める:工事保証の有無や期間で、故障時の負担が変わります
  • 補助金のために契約前に着工してしまう:契約前の着手は対象外です

保証の比べ方は給湯器の保証の見方をご覧ください。

チェックリスト

見積もりを依頼する前と、契約する前に確認しておきたい項目です。

  • 号数・機能・従来型/エコジョーズの条件を全社でそろえたか
  • 見積書に本体・リモコン・標準工事・撤去処分が分けて書かれているか
  • 追加工事になり得る条件と金額の目安を聞いたか
  • 補助金の対象機種か、事業者が登録済みか、契約日と着工日の順番は正しいか
  • メーカー保証と工事保証の年数・窓口を確認したか

よくある質問

ネットの「工事費込み○万円〜」は信用できますか?
標準工事だけを想定した下限であることが多いです。リモコン・撤去処分・配管部材が含まれるか、追加工事の条件は何かを確認し、総額で比べてください。
ガス給湯器の交換でも国の補助金は使えますか?
従来型ガス給湯器への交換は、給湯省エネ2026の対象外です。ハイブリッド給湯機やエネファームへの切り替えは対象になり得ます。エコジョーズはみらいエコ住宅2026の対象ですが、他の工事との組み合わせ要件があります。
補助金は自分で申請するのですか?
給湯省エネ2026は、登録事業者が工事完了後に交付申請し、補助額を施主に還元する仕組みです。着工前に登録事業者と契約しておく必要があります。

条件をそろえた見積もりや補助金の対象確認は、無料お見積もり・お問い合わせから依頼できます。対応内容は給湯器交換サービスをご覧ください。