給湯器のオートとフルオートの違い|どっちを選ぶ?

オートとフルオートの違いは、お湯が減ったときの「たし湯」を自動でするかと、入浴後のふろ配管の自動洗浄があるかです。自動お湯はり・追いだき・保温はどちらにも付いています。家族の入浴時間がばらつく家ほどフルオートの便利さが効き、短時間で続けて入る家ならオートで足りることが多いです。

機能の定義はメーカーの解説(ノーリツ「給湯器の値段はどう決まる?」、リンナイ FAQ)をもとに整理しています。費用全体は給湯器交換の費用相場もご覧ください。

目次
  1. オートとフルオートの機能差
  2. 向いている家庭
  3. 費用差
  4. 配管条件
  5. よくある誤解
  6. 選び方
  7. よくある質問

オートとフルオートの機能差

ガスふろ給湯器は、機能の範囲で「給湯専用」「オート」「フルオート」の3つに分かれます。給湯専用はお湯を蛇口やシャワーに送るだけで、お風呂のお湯はりは蛇口を自分で開け閉めします。オートとフルオートは、どちらもボタン一つでお湯はりから保温まで進みます。

機能オートフルオート
自動お湯はりあり(設定した湯量で止まる)あり(浴槽サイズを記憶し設定水位まで)
追いだき・保温ありあり
たし湯ボタン操作で行う湯量が減ると自動で行う
ふろ配管の自動洗浄なし機種によりあり

お湯はりの基準が違う

リンナイのFAQでは、オートは「設定湯量(お湯の量)」を基準に、フルオートは本体が覚えた浴槽の大きさをもとに「設定水位」まで湯はりすると説明されています。フルオートは水位を見ているので、誰かが入ってお湯が減ると自動でたし湯できます。オートは量だけを管理しているため、減った分はボタンでたし湯します。

配管の自動洗浄はフルオート側の機能

浴槽の排水栓を抜くと、追いだき配管に残ったお湯を新しいお湯で押し流す機能があります。ノーリツは「スマート配管クリーン」「自動ふろ配管クリーン」などの名称で、フルオートの機種に搭載しています。同じフルオートでも付いていない機種があるため、欲しい場合は型番単位で確認してください。

向いている家庭

どちらが合うかは、家族の人数より入浴の間隔で考えると分かりやすいです。

  • 帰宅時間がばらばらで、最後の人まで1〜2時間以上あく → フルオートの自動たし湯が役立つ
  • 追いだき配管の汚れが気になる、掃除の手間を減らしたい → 配管洗浄付きのフルオート
  • 1〜2人暮らし、または家族が続けて入浴する → オートで不便は少ない
  • シャワー中心で湯船はたまに → オート、場合によっては給湯専用も候補

高齢の家族がいる家では、ボタン操作の回数が減るフルオートを選ぶ方もいます。ただ、オートでもリモコンの「たし湯」ボタンを押すだけなので、操作が難しいというほどの差ではありません。

費用差

機能が増えるほど本体価格は上がり、メーカーの解説でもフルオートは3タイプの中で価格帯が高めとされています。同じ号数・同じ設置条件なら、オートとフルオートの差は主に本体代とリモコンの違いです。

当サイトのガス給湯器交換の費用では、戸建て壁掛けの同型交換で、オート〜フルオートの工事費込み総額を16号でおおむね10万〜23万円前後、24号でおおむね11万〜26万円前後と整理しています。オートかフルオートかで帯の中のどこに入るかが変わる、というイメージです。実際の差額は機種と販売店で動くため、見積もりで本体の型番ごとに比べてください。

価格差よりも大きく動きやすいのは、次の「配管条件」で追加工事が出るかどうかです。

配管条件

オートもフルオートも、浴槽と給湯器をつなぐ追いだき配管が必要です。いま給湯専用を使っていて追いだき配管が無い家では、配管の新設工事が加わり、総額が大きく変わることがあります。

循環口が1つ穴か2つ穴か

浴槽側の循環口(お湯が出入りする金具)には1穴式と2穴式があります。リンナイのFAQでは、1穴式なら設置フリータイプ、2穴式なら浴槽隣接設置タイプを選ぶよう案内されています。古い風呂釜からの交換では2穴式が残っていることがあり、選べる機種が変わります。

浴槽を交換したらフルオートは再設定

フルオートは浴槽の大きさを覚えているため、浴室リフォームで浴槽を替えたあとは記憶の取り直しが必要です。リセットせずに使うと、湯はりの量が合わずあふれることがあります。オートは湯量の設定を見直せば対応できます。

よくある誤解

  • 「オートは追いだきができない」→ オートにも追いだき・保温は付いています
  • 「フルオートの方がお湯がよく温まる」→ 2つの違いは湯量の管理方法とたし湯・配管洗浄の自動化で、温め方の性能差ではありません
  • 「フルオートの方がガス代が高い」→ 自動たし湯で使うお湯の分は増えますが、手動でたし湯しても使う量は同じです
  • 「フルオートなら配管掃除は不要」→ 自動洗浄は残り湯を押し流す機能で、市販の洗浄剤による掃除の代わりにはなりません

もう一つ多いのが、号数と機能を混同するケースです。号数はお湯を出す能力で、オートかフルオートかとは別に選びます。号数の考え方は号数の選び方で解説しています。

選び方

迷ったら、次の順に確認すると決めやすくなります。

  1. いまの機種の機能を型番で確認する

    同じ機能への交換なら配管やリモコンの条件がそろい、追加工事が出にくくなります。

  2. 追いだき配管と循環口の形を確認する

    配管が無い、2穴式が残っているなどの場合は、選べる機種と工事費が変わります。

  3. 入浴の間隔と掃除の手間を家族で話す

    自動たし湯や配管洗浄をよく使いそうならフルオート、そうでなければオートで十分です。

  4. 同じ号数でオートとフルオートの両方の見積もりをもらう

    差額を見たうえで、その機能に払う価値があるかを判断します。

交換時期や総額も合わせて検討するなら、交換時期の目安や交換費用を抑える方法も参考にしてください。

よくある質問

オートからフルオートへ替えるとき、追加工事は必要ですか?
追いだき配管がすでにあり、循環口の形が合えば、本体とリモコンの交換で済むことが多いです。配管の劣化や循環口の形によっては部材の交換が加わるため、現地で確認します。
給湯専用からオートにできますか?
浴槽に循環口を設け、給湯器まで追いだき配管を通す工事が必要です。浴室や外壁の状況で可否と費用が大きく変わるため、写真だけで判断せず現地調査を受けてください。
フルオートの自動たし湯はオフにできますか?
機種によってはリモコンで設定を変えられます。可否と操作方法は機種ごとに違うため、取扱説明書で確認してください。

いまの型番や浴室の写真があれば、どちらが合うかを具体的にご案内できます。無料お見積もり・お問い合わせからご相談ください。サービス内容は給湯器交換サービスにまとめています。