リフォーム400万円でどこまでできる?費用内訳・実例・補助金【2026年】
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目次
リフォームに400万円の予算があれば、マンションなら水回り一式の刷新と内装全面改修が同時にできます。戸建ての場合は水回り全交換か、LDKを中心とした部分リフォームが現実的な選択肢です。
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の2024年度調査では、全面リフォームの平均費用は1件あたり約487万円。400万円は「全面リフォームに近い水準」であり、計画次第でかなり充実した工事ができる予算帯です。部位別の費用内訳、活用できる補助金、実際の施工事例を順番に解説します。
リフォーム400万円でできることは?
400万円という予算は、まとまった大規模改修が可能な規模です。キッチン・浴室・トイレの水回り3点セットをすべて交換しても100〜250万円程度で収まるケースが多く、内装(床・クロス)まで含めた改修も十分視野に入ります。
- マンション60〜70㎡:水回り全交換+内装リフォームが可能
- 戸建て30坪:1階全体の部分リフォームが目安
- 「何を優先するか」を絞り込むほど、仕上がりへの満足度が上がる
【マンション・戸建て別】400万円の工事範囲
400万円でできる工事の範囲は、マンションか戸建てかで大きく変わります。それぞれの目安を確認してください。
マンションの場合
マンションは床面積が比較的小さく、構造的にも工事しやすいため、戸建てに比べて400万円でカバーできる工事の幅が広いです。
| 工事内容 | 費用目安 | 可否 |
|---|---|---|
| 水回り3点(キッチン・浴室・トイレ) | 150〜250万円 | ◎ |
| 床・クロスなど内装全面 | 80〜150万円 | ◎ |
| 水回り全交換+内装全面(同時施工) | 250〜380万円 | ◎ |
| スケルトンリフォーム(間取り変更含む) | 350〜600万円 | △(面積次第) |
60〜70㎡のマンションなら、水回り全交換と内装リフォームを合わせて300〜380万円程度で収まるケースが多く、400万円の予算内で完結します。間取り変更を伴うスケルトンリフォームは、業者や面積によっては400万円を超えることもあるため、複数業者への相見積もりが必須です。
戸建ての場合
戸建てはマンションに比べて面積が大きく、全面リフォームには400万円では足りないケースがほとんどです。「どこを優先するか」を絞り込むことが成功の条件になります。
- 水回り4点セット(キッチン・浴室・トイレ・洗面台):150〜280万円
- 1階全体リフォーム(水回り+床・クロス):280〜400万円
- 外壁・屋根・断熱まで含めると予算オーバーになりやすい
外壁・屋根・断熱まで含めた戸建て全面リフォームには、最低でも600〜1,000万円以上が必要なことが多いです。400万円の予算では、生活の中心となる水回りとLDKを先に一新し、外装は数年後に検討する2段階計画が現実的です。
400万円の費用内訳【部位別の相場】
400万円の予算で主な工事にいくらかかるかを部位別に整理します。費用は「設備本体費」「工事費」「廃材処理費」の合計です。
キッチン(100〜200万円)
-
スタンダードグレード(100〜130万円)
本体50〜80万円+工事費。IHや食洗機なしの機能的なキッチンです。使い勝手は十分で、削減した分を他の工事に回せます。
-
ミドルグレード(130〜180万円)
本体80〜120万円+工事費。IH・食洗機・浄水器一体型など、日常の使いやすさが格段に上がります。
-
ハイグレード(180万円〜)
本体120万円以上+工事費。間取り変更や移動を伴う場合はさらに加算されます。他の工事と並行するなら、先に予算の配分を決めておくと計画が崩れません。
浴室(100〜150万円)
ユニットバスへの交換が一般的です。本体70〜110万円+解体・工事費が加わります。浴室暖房乾燥機・追い炊き機能などのオプションをつけると費用が上がるため、必要なものだけを選ぶことがポイントです。
トイレ・洗面台(40〜80万円)
トイレは便器交換のみで10〜30万円、床・クロス交換まで含めると20〜40万円が目安です。洗面台は本体20〜50万円+工事費で合計30〜80万円程度。2か所を同じタイミングで交換すると、工事費をまとめて抑えられます。
内装(床・クロス)(50〜150万円)
マンション全室のクロス張り替えで30〜80万円、フローリング張り替えで40〜100万円が目安です。下地の状態によって補修費が加算されるため、見積もり時に必ず確認しましょう。
各部位の費用をさらに詳しく知りたい方は、リフォーム費用の相場と部位別内訳もあわせてご確認ください。
リフォーム400万円の実例
400万円台で工事が完結した事例を3つ紹介します。物件の種類・広さ・重点箇所がそれぞれ異なるため、自分の状況に近い事例を参考にしてください。
【事例1】マンション65㎡ 水回り全交換+床・クロス全面改修(約370万円)
築20年・65㎡の2LDKマンション。キッチン・浴室・トイレ・洗面台の水回り4点を交換し、全室のフローリングとクロスを張り替えました。設備はスタンダードグレードで統一し、工期は約4週間。住みながらの工事で仮住まいの費用が発生しなかった点もコスト削減につながりました。
【事例2】戸建て1階全体リフォーム(約390万円)
築30年・木造2階建ての戸建て。1階のキッチン・浴室・トイレと、LDKの床・クロスを全面改修しました。2階はそのまま残すことで予算を抑えた計画です。老朽化していた水回りが一新され、毎日の暮らしやすさが大きく向上した事例です。
【事例3】マンション55㎡ 設備スタンダードでスケルトンリフォーム(約400万円)
築25年・55㎡のコンパクトマンション。間取りは変えずにスケルトンリフォームを実施しました。設備を全てスタンダードグレードで統一したことで400万円の予算内に収まりました。内装デザインにこだわることで、設備グレードを上げなくても満足度の高い仕上がりになっています。
活用できる補助金・減税制度
400万円のリフォームには複数の補助金・税制優遇を活用できます。うまく組み合わせると、実質負担を50〜100万円単位で減らすことも可能です。
子育てエコホーム支援事業(2026年度)
省エネ性能の高い設備・内窓・断熱材を設置するリフォームに対して支給される国の補助金です。子育て世帯・若者夫婦世帯の場合は1戸あたり最大60万円の補助が受けられます。省エネ設備を工事に組み込む場合は、着工前に申請が必要です。2026年度の受付状況は国土交通省の公式サイトで最新情報をご確認ください。
省エネリフォーム補助金(各自治体)
市区町村が独自に設けている補助金も見逃せません。浴室断熱改修・内窓設置・高効率給湯器の導入などが対象になるケースが多いです。補助金の多くは工事前の申請が必要なため、計画段階から各市区町村の担当窓口に問い合わせてください。
住宅ローン減税・リフォームローン控除
リフォームローンを利用した場合、年末残高の一定割合が所得税から控除されます。控除率や対象工事の詳細は国税庁の公式サイト、または税理士へ相談することをおすすめします。
費用を抑える3つのポイント
400万円という予算を最大限に活かすには、計画段階での「絞り込み」と「比較」が欠かせません。
- 工事内容に優先順位をつける
予算オーバーの多くは、「追加工事」が積み重なることで起きます。水回り・内装・構造など、「今やるべき工事」と「後回しにできる工事」を計画段階で明確にしておきましょう。 - 複数の業者に相見積もりを依頼する
同じ内容の工事でも、業者によって50〜100万円の差が出ます。3社以上から見積もりを取り、内容と金額を並べて比較してみてください。 - 設備グレードをスタンダードで統一する
キッチンや浴室をワンランク下げるだけで50〜100万円の削減になります。「スタンダードグレードで揃えて補助金を最大化する」という選択が、トータルで一番お得になるケースも少なくありません。
- 極端に安い見積もりには注意。工事中の追加請求で最終的に高くなるケースがあります。
- 補助金の多くは工事前の申請が必須です。着工後の申請は原則受け付けていないため、早めの確認が必要です。
よくある質問
- リフォーム400万円でマンションのフルリフォームはできますか?
- 60㎡以下のコンパクトなマンションであれば、設備グレードをスタンダードで統一することでフルリフォーム(水回り+内装)が400万円以内に収まるケースがあります。間取り変更を伴うスケルトンリフォームは面積や工事内容によっては400万円を超えることが多いため、事前に複数業者で見積もりを取ることをおすすめします。
- 400万円で戸建ての全面リフォームはできますか?
- 30坪以上の一般的な戸建てを全面リフォームするには400万円では不足するケースがほとんどです。「1階のみ」「水回り+LDK」など工事範囲を絞ることで400万円以内に収めることができます。
- 400万円のリフォームで使える補助金はありますか?
- 省エネ工事(内窓・断熱材・高効率給湯器など)を含む場合、子育てエコホーム支援事業(最大60万円)などの国の補助金が利用できます。各自治体の補助金と組み合わせると実質負担をさらに減らすことが可能です。工事前の申請が必須なため、計画段階から確認してください。
- 400万円のリフォームの工期はどれくらいですか?
- 工事内容によって異なりますが、水回り3〜4点の交換+内装全面改修であれば3〜5週間が目安です。スケルトンリフォームでは6〜10週間かかることが多く、仮住まいが必要になるケースもあります。
- リフォームローンは使えますか?
- 住宅ローンと別に組む「リフォームローン」が使えます。担保不要で申請しやすい一方、金利がやや高めです。金融機関によって条件が異なるため、複数で比較検討してください。
シズケンリフォーム 編集部
静岡市葵区のリフォーム会社、シズケンリフォーム編集部です。住まいのリフォームに関する情報をわかりやすくお届けしています。